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YO-YO TAYLER ロンドン発ヘアメイクのお仕事場

YO-YO TAYLER ロンドン発ヘアメイクのお仕事場

特殊効果

■■■ ★★★ 特殊効果 ★★★ ■■■

★★★ 汗 ★★★

映像メイクで最も需要が高いのが汗。
グリセリンを使用します。

グリセリンは保湿効果があり、油分が高いので照明の熱に蒸発しにくく、水やローションをスプレーするより、ずっと耐久性があります。

肌表面が艶っぽくなるので、レンズ越しにも視覚効果が大。

一般には5対5の割合で水と混ぜ、スプレー・ボトルに詰め替えて使用。

グリセリンは口に入っても無害(喉の痛み止めに呑むことも出来ます)なので、安心。

ただし、目に入ると充血する場合があるので、俳優の顔にスプレーする際は、しっかり目を閉じて貰いましょう。

また、映像メイク以外にもグリセリンの活用度は幅広く、使い方のコツを掴めば無限に役立てることが出来ます。
例えば、プールや海から上がった時の水飛沫に濡れたボディ、お風呂上りのツヤツヤ顔‥。

グリセリンは水に溶け易い特徴があるので、使用目的に合わせて、好みの濃度に調節しましょう。

★★★ 涙 ★★★

とっても良い俳優さんなんだけど、どうしても泣けない!

映画撮影現場では、よく遭遇する光景です。

時間は限られている‥本物の涙が沸いてくるのを待っている暇はない!あ、やっぱり?メイクの出番?

「はい、メイクさん!涙お願いしまーす」

汗と同様に、高濃度と蒸発しにくい特徴を活かしてグリセリンを使用する人も居るのですが、汗の項目で言及した通り、敏感な人は目が充血したり、しみるケースがあるのでYO-YOは単純に目薬を使用。

やはり、俳優さんだって人間。
安全で苦痛のないメイクに越したことはありません。

持ち物チェックの項目でも触れますが、目薬は常に常備しましょう。

涙以外にもドライ・アイ、二日酔いや寝不足のモデル&俳優さんに使います。

ファッションや音楽撮影の涙メイクには、ラメ入りリキッド・アイライナーを活用することも出来ます。

映画メイク用ブランドで「涙スティック」を購入することも出来ます。

口紅スティックの形状で、目の周囲に塗ると、涙腺を刺激して涙が出るというものです。

但し、これは俳優さんの敏感度によって効果がまちまちで、思い通りの結果が保障されない上に、かなり刺激が強く苦痛を伴う場合もあるので、使用上の注意は厳重に。

★★★ 血 ★★★

血糊はプロ用を購入することも出来ますが、大量に撮影で必要な場合、手軽に自宅で自作することも出来ます。

YO-YOは常にプロ用、自家製の両方を常備。
用途によって使い分けています。
どちらも水性なので、衣類に付着しても直ぐに洗えば、だいたいは洗い落とすことが出来ます。

自家製の利点は大量に作れることの他に、微妙な色合いを自分で調節出来ること。
鮮やかな真紅の鮮血から、どす黒い乾いた血まで色素を変えることでリクエストに合った色を作れます。

因みに自家製は全てスーパーで売っている材料で作れますので、完全無害、俳優さんが口に入れても大丈夫。吐血シーンにも活躍します。

YO-YOはペットボトルに保管して、細かい部分のメイク用には目薬の容器に詰め替え一滴ずつ垂らして使います。

また、映像効果によっては水溶性の血糊が必要な場合もあります。(水に流し込みたい時など)

YO-YOは赤絵の具、インスタント・コーヒー、黒インクを配合して作成します。

効果の出具合は日によって違いますので、出来れば作り置きせずに撮影現場で調整しながら作りましょう。

★★★ 病人&死体 ★★★

映画で非常に需要の高いメイク・テク。

ベースメイクは蒼白気味に白味の強いファンデを使用し、パウダーをたっぷり重ねてマットな肌に仕上げます。

目のクマの部分に茶色またはグレー系のアイシャドゥをシワに沿ってぼかし、不健康な印象を強調。

鼻筋と小鼻も同様の色で縁取って、影を強くします。

頬骨の下にシャドゥ・カラーを効かせて、やつれた感じを出します。唇にはコンシーラーを塗り、色味を消します。

これ以降は、病人か死人かによって、最終的なタッチ・アップを判断します。

プロ用メイク用品には、死人カラーが予めセットになっている製品もあります。
基本色はペールブルー、グレー、薄紫、ペールグリーン、ホワイト、クリームイエロー等。

更にリアリティのあるグロテスク感を強調したい場合は、茶、紫、黒等を挿します。

これも、やはり観察力と想像力がモノを言うメイク・テクなので、色々と実験・研究して、より病人または死人に近付いたメイクを編み上げましょう。

★★★ 若返りと老け顔 ★★★

普通のメイクで俳優を若返らせたり、老けさせたりするのは容易ではないのですが、ある程度まではテクニックで作り上げることが出来ます。

簡単なのは老け顔。

先ずベースメイクはマットに仕上げます。

次にアイライナー用の極細ブラシに少量ずつ茶またはグレーの自然な影色となる色を取り、額、目の下、口の周り、小鼻等のシワを埋めて強調します。

唇はコンシーラーで色味を取り除き、乾いた感じを出します。

眉毛にはホワイト・マスカラまたは白髪パウダー(または白髪クリーム)を部分的に乗せます。
必要ならば、髪の生え際にも同様に白髪感を施します。

若返りメイクは非常に困難ですが、もし俳優のシワが老け顔の肝になっている場合は、プロ用の一時的なシワ取りリキッドを塗ってシワを伸ばします。
後は基本的な初々しいメイクを施します。
明るめの色を使い、艶感を残して、出来る限り老けた感じを隠します。

メイクの勉強をされた方なら誰でも御存知の通り、暗めやビビッドなカラー、マット過ぎるメイク、細眉等は老けた雰囲気を強調させてしまうので避けましょう。

★★★ 酔っ払い ★★★

映画等で意外に頻繁に登場するのが、酔っ払い役。

さて、メイクでどぅ酔っ払い顔を作る?

YO-YO流酔っ払いメイク例:
1:全体の顔色は少し蒼白気味に仕上げます。
2:目の下を暗めのピンク・アイシャドゥで縁取り、充血した感じを出します。
3:赤系のリキッド・チークを両頬の中央、鼻の上に広めに乗せ、指でぼかします。
4:更に「泥酔」感を出したい時は、透明グロスを唇と口角に指でのせます。

人それぞれ酔っ払った時の顔色は異なるので、日頃から酔っ払いの顔を観察して、自分なりにシラフの俳優を酔っ払っているように見せるメイク・テクを研究します。
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